健診で「肝機能の数値が高い」と言われると、お酒のせいかなと思う人は多いかもしれません。もちろん飲酒は関係しますが、肝臓の負担はお酒だけで決まるわけではありません。
体重の増加、脂肪肝、薬やサプリメント、睡眠不足、食事の乱れなども関係することがあります。まずは数値を怖がるより、生活のどこに負担がありそうかを整理しましょう。
肝機能の数値は肝臓の負担を知る手がかり

健診でよく見る肝機能の項目には、AST、ALT、γ-GTPなどがあります。名前は難しいですが、まずは次のように考えると十分です。
| 項目 | ざっくり言うと | 関係しやすいこと |
|---|---|---|
| AST | 肝臓や筋肉などの負担を反映することがある | 肝臓の炎症、激しい運動など |
| ALT | 肝臓の負担を見やすい項目 | 脂肪肝、肝炎など |
| γ-GTP | 飲酒や胆道系の負担で上がることがある | 飲酒、薬、胆道の問題など |
一つの数値だけで原因を決めつけず、過去の結果、飲酒量、体重変化、服薬状況などと合わせて見ることが大切です。
飲酒だけでなく脂肪肝や薬も関係する

肝機能の数値が高いと「お酒を飲む人の問題」と思われがちですが、お酒をあまり飲まない人でも脂肪肝になることがあります。
- 体重が増えた
- 甘い飲み物や間食が多い
- 夕食が遅く、食べすぎやすい
- 運動不足が続いている
- 薬やサプリメントを複数使っている
こうした要素が重なると、肝臓に負担がかかることがあります。自己判断で薬を止める必要はありませんが、健診で指摘された場合は、使っている薬やサプリメントも含めて確認できると安心です。
生活で見直したいこと

肝臓のためにできることは、特別な健康法よりも基本的な生活習慣の見直しです。
- 休肝日を作る、または飲酒量を記録する
- 甘い飲み物を水やお茶に置き換える
- 夜遅い食事や食べすぎを減らす
- 体重が増えている場合は、少しずつ戻す
- 週に数回、10〜20分歩く時間を作る
いきなり完璧に変える必要はありません。まずは「飲酒量を見える化する」「甘い飲み物を減らす」など、続けやすい一つから始めましょう。
早めに相談したいサイン

肝臓は「沈黙の臓器」と言われることがあります。症状が少ないまま数値だけ上がることもあるため、健診結果を放置しないことが大切です。
- 健診で受診や再検査を勧められた
- 数値が前年より大きく上がっている
- 皮膚や白目が黄色っぽい
- 強いだるさ、食欲低下、腹痛がある
- 薬やサプリメントを多く使っている
このような場合は、医療機関で確認しましょう。生活改善でよいのか、検査が必要なのかを整理することができます。
まとめ
肝機能の数値が高いときは、お酒だけに原因を決めつけず、体重、食事、薬、サプリメント、運動不足も含めて見直すことが大切です。
まずは、飲酒量を記録する、甘い飲み物を減らす、夜遅い食事を整える、少し歩く。この中から一つ始めてみましょう。
参考情報
- e-ヘルスネット. アルコールと肝臓病. https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/alcohol/a-01-002
- e-ヘルスネット. 特定健康診査の検査項目. https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/metabolic/m-04-005.html
