健診で「LDLコレステロールが高い」と言われると、何を食べたらいいのか迷いやすくなります。まず大切なのは、油をすべて悪者にすることではなく、食事全体のバランスを見直すことです。
コレステロールは体に必要なものですが、血液中のバランスが崩れると、血管への負担が増えることがあります。数字を怖がるより、生活を見直すきっかけとして使いましょう。
LDLとHDLはざっくりどう違うか

LDLは「悪玉」、HDLは「善玉」と呼ばれることがあります。ただし、名前だけで理解すると少し乱暴です。
| 項目 | ざっくり言うと | 見方 |
|---|---|---|
| LDL | コレステロールを体の各所へ運ぶ | 高すぎる状態が続くと注意 |
| HDL | 余ったコレステロールを回収する | 低い場合は生活習慣を見直す目安 |
| 中性脂肪 | エネルギーの貯蔵に関わる脂質 | 食べすぎ、飲酒、運動不足と関係しやすい |
大事なのは、LDLだけを見て一喜一憂するのではなく、HDLや中性脂肪、血圧、血糖、喫煙習慣なども合わせて見ることです。
数値は単独でなくリスク全体で見る

コレステロールの数値は、単独で「良い・悪い」と決めるより、ほかの要素と合わせて見る必要があります。
- 血圧が高い
- 血糖値が高め
- 喫煙している
- 家族に心筋梗塞や脳卒中の既往がある
- 体重や腹囲が増えている
こうした要素が重なるほど、生活改善や医療機関での確認が重要になります。健診結果に「要受診」「要精密検査」とある場合は、放置しないようにしましょう。
食事は油をゼロにするより質を変える

コレステロールが気になると、肉や卵、油を全部避けようとする人がいます。しかし、極端な制限は続きにくく、食事の満足感も下がります。
- 揚げ物や加工肉の頻度を少し減らす
- 魚、大豆製品、野菜、海藻を増やす
- バターや菓子類を毎日の習慣にしない
- 主食、主菜、副菜の形を意識する
- 飲酒量が多い場合は頻度と量を見直す
一つの食品だけで数値を変えようとするより、食事全体のパターンを整える方が現実的です。
再検査・相談を考えたいケース

生活を見直すことは大切ですが、すべてを自己判断で済ませる必要はありません。
- 健診で受診を勧められた
- LDLが高い状態が続いている
- 血圧や血糖も高め
- 家族歴がある
- 胸の痛み、息切れ、しびれなど気になる症状がある
このような場合は、医療機関で確認しましょう。目的は不安を増やすことではなく、自分に必要な対策の強さを知ることです。
まとめ
コレステロールは、油を全部避ければよいという単純な話ではありません。LDL、HDL、中性脂肪を合わせて見ながら、食事の質、飲酒、運動、体重の変化を整えることが大切です。
まずは、揚げ物や加工食品の頻度を少し減らし、魚・大豆・野菜・海藻を増やすところから始めてみましょう。
参考情報
- e-ヘルスネット. コレステロール. https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/food/ye-012.html
- e-ヘルスネット. 特定健康診査の検査項目. https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/metabolic/m-04-005.html
